莠・驕ク 蜿・
番 号       俳   句 俳 号 得 票
1 谷戸に落つ秋の夕焼け鳥の声 べいこう 1 票
( 鶴 ) 雄大な様が浮かびます
 
2 皐月波赤靴にあふ異国の子 はなぶさ 4 票
(べいこう)赤い靴のタンゴが口から出てきますよ
(石の花) フランス人形赤い靴の歌からですね
(高 越) 童謡「赤い靴」を思い出します
( 凡 ) 赤い靴の、唄が浮かぶか、皐月波の季語がノスタルジーや
     ロマンティックな風情ではないのが想像を巡らせる。
  
3 終戦日散りし特攻無常なり 1 票
(べいこう)特攻隊の伯父の存在を惜しみます
  
4 我が想ひムンクの如き雲の峰 2 票
(べいこう)ムンクと雲の峰がマッチします
(石の花) 雲からムンクをよく連想しましたね
  
5 秋燈やダイヤル式の黒電話 高 越 2 票
(はなぶさ)今では懐かしいですね
( 凡 ) 秋燈と黒電話との取り合わせが静寂と懐古を覚える。
 
6 再会の嬉し恥ずかし汗拭い 逸 茶 1 票
(高 越) 再会の相手は嘗てのBoy.FかGirl.Fか?
  
7 車窓より遠くに煙る天の川 石の花 2 票
(はなぶさ)星天美しいのが見えます 
(高 越) 車窓から眺める夜空の美しさ
 
8 もやい船野分に軋む波止場かな べいこう 4 票
(逸 茶) 強風に耐える港の緊張感が鮮やかに伝わってきます。
( 鶴 ) 台風に軋む舟が見えます
(石の花) 波止場の船の軋みをよく表しています
(高 越) 野分の波に揉まれて揺れる不気味な音
 
9 秋の暮一人佇む好々爺 1 票
(逸 茶) 夕暮れに独り立つ老人像は人生の晩年を象徴してますね。
 
10 新盆の友へ供える吟醸酒 高 越 4 票
はなぶさ)どこかで見ているような
(逸 茶) 亡き友を偲ぶ心情が「吟醸酒」で鮮明に浮かびます。
( 鶴 ) 吟醸酒が妙に合いますね
( 凡 ) 今年亡くなったお酒が好きだった朋友。吟醸酒が際立って
     効いています。
 
11 ベリッシマデッキで散歩星月夜 石の花
 
12 船旅やプールにダンス夜花火 はなぶさ 1 票
(石の花) クルージングの楽しみは船中のイベントが多大ですね
 
13 夏祭夢二のような艶姿 3 票
(べいこう)老いて夢二の心境もよし
(逸 茶) 「夏祭」と「夢二のような艶姿」の取り合わせが新鮮です。
(石の花) 艶姿を夢二の絵を連想素晴らしいですね
 
14 書肆の灯やペンも走るよ秋日和 べいこう 2 票
はなぶさ)作家の気分がいいですね
( 凡 ) 「書肆」で本屋の情景が浮かび、言葉の選択の大切さを教え
     「よ」も効果的。対して秋日和の季語は適当か。
 
15 秋澄むや石鎚山望む休暇村 高 越
 
16 百齢の笑みも涙も走馬灯 逸 茶 4 票
(べいこう)走馬灯に託す思いが伝わります
はなぶさ)永い人生色々ありましたね
( 鶴 ) 深いしわが全てを物語っている
( 凡 ) 長い人生は走馬灯のように。喜びも悲しみも幾年月ですね。
 
17 故郷の門部に白く百日紅 石の花
 
18 富士仰ぎ飛鳥クルーズ波をどる はなぶさ
 
19 終戦日セピアの写真なほ褪せて 5 票
(べいこう)セピア色は終戦日の色懐かしい
(はなぶさ)どの家も座敷に掛かっていましたね
(逸 茶) 時代と記憶の重みがよく表われてますね。
( 鶴 ) 80年は長いけど過ぎ去れば早い
(高 越) 終戦日を迎える度に見る写真。
     下五で古さを感じ
 
20 夜も更けて亡き人近し盆踊 逸 茶 2 票
( 鶴 ) 盆踊りに亡き人も帰ってきたような
( 凡 ) 改めて亡き人をへの想いを感じる・しかも夜更けまで
     続く盆踊り。
 
21 逝きし母残り香微か秋座敷 3 票
(逸 茶) 亡き母を偲ぶ心情が繊細に伝わってきます。
(石の花) 座敷の想い出に亡母を連想ですか
(高 越) 秋座敷の微かな香りに亡き母を想っている
 
 
 
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第248回 披 講
令和 7年8月 1日~令和 7年8月20日 投句分
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