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第166回 披 講
第247回 披 講
若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。
 
 
 
 

 


       
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
       ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
   メールアドレス: i-yama0812@lapis.plala.or.jp
       このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
            送ってください。本ページに即反映いたします。

最終更新日時 R 7. 7..27 PM 12. 0
紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
     我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番号     俳 句 & コメント・読み替え  
◇ 1 番 我欲どもみな吸い寄せり誘蛾灯  
コメント ※実際は虫が誘蛾灯に寄って来る。平易な言葉で  
    詠替えて ※蛾欲ども皆寄つて来い誘蛾灯  
        蛾欲ども皆んな集まれ誘蛾灯  
◇ 2 番 七夕や七七七に願ひ込め  
コメント ※七七七が令和七年七月七日特殊な意味が  
        わかりにくい  
詠替えて ※令和七年七月七日願い込め  
◇ 3 番 見る阿呆になりて久しき阿波踊  
コメント ※平易な言葉が似合う  
詠替えて ※見る阿呆になって久しい阿波踊  
◇ 4 番 空広げ地の影四方に凌霄花  
コメント  
詠替えて  
◇ 5 番 7月もなすことの山この齢  
コメント ※山ほどあることを「数多」という。漢字が多いから  
        ひらがなにした。  
詠替えて ※七月も成す事あまたこの齢  
◇ 6 番 頬掠む気だるき風の夏の夜 
コメント ※夏の夜でも良いが、夜の秋(夏の季語)で  
        中七に切れを入れて  
     詠替えて  ※頬掠む気だるき風や夜の秋  
◇ 7 番 籐椅子や寝そべり余生考へむ  
コメント ※順番を入れ替えてみた  
詠替えて ※籐椅子に寝そべり思ふ余生かな  
◇ 8 番 風渡る道後平野の植田かな  
コメント  
詠替えて  
◇ 9 番 久方の漁師笑顔の鰯かな  
コメント ※上五をひさびさとした  
詠替えて ※久々の漁師笑顔の鰯かな  
        鰯の豊漁笑い止まらぬ漁師どち  
◇ 10 番 偲びつつ母の遺影へ夏の風  
コメント ※「へ」で夏の風が遺影に吹き付けるになるので  
詠替えて ※日々偲ぶ母の遺影の夏羽織  
◇ 11 番 七夕に生まれし我の語り草  
コメント ※語り草でも良いが裏話としてみました  
        一人称で詠むなら我は不要。我以外にすると  
詠替えて ※七夕に生まれし姉の裏話  
◇ 12 番 雲の峰妻の面影崩れゆく  
コメント  
詠替えて  
◇ 13 番 つつましく老いたし吾も月見草  
コメント ※俳句は普通一人称で詠むので吾は不要  
詠替えて ※慎ましく振る舞う余生月見草  
◇ 14 番 草いきれ身じろぎもせず庭の中  
コメント  
詠替えて ※草生きれ身じろぎ出来ぬ塀の中  
◇ 15 番 万博や老若男女酷暑中  
コメント ※大屋根リングを塀と見て  
詠替えて ※灼くる日や老いも若きも関西万博  
        灼くる日の老若男女塀の中  
◇ 16 番 野良に出て虫と戦ふ青田風  
コメント ※青田風でなく、青田(青田の害虫)  
詠替えて ※野良に出て虫と戦ふ青田かな  
◇ 17 番 藍染の野菜絵ゆれる夏暖簾  
コメント ※中七のリズムをよくする。漢字が多いので仮名  
        で暖簾  
詠替えて ※藍染の白抜き野菜夏のれん  
◇ 18 番 時過ぎて若き日偲ぶ青田かな  
コメント ※時はいつか?古希、喜寿など。季語が合  
        っていないのでは?  
    詠替えて ※喜寿を過ぎ若き日偲ぶ夜半の秋  
◇ 19 番 紫陽花の輝き増せし昨夜(よべ)の雨  
コメント ※紫陽花に雨はつきすぎの感あり  
    詠替えて ※紫陽花の輝きを増す昨夜の雨 (よべの雨)  
      ※紫陽花の昨夜の雨に生きいきと (さくやの雨)  
◇ 20 番 紫陽花の輝き増せし昨夜(よべ)の雨  
コメント ※いつも。 今日も昨日もいつも   
詠替えて ※待ち人の心は今日も居待月  
◇ 21 番 星降るや色染められし額の花  
コメント ※降る星に色染められるとは奇抜であるが  
        無難なところで  
詠替えて ※降る雨に色染められし額の花  
         降る雨に色深めたる四葩かな  
         
         
番 号 入 選 15 句        俳 号
空広げ地の影四方に凌霄花 べいこう
20 待ち人の心はいつも居待月 べいこう
七夕や七七七に願ひ込め 石の花
見る阿呆になりて久しき阿波踊 高 越
12 謳う媼浜辺にひとり砂引草 石の花
15 雲の峰妻の面影崩れゆく
7月もなすことの山この齢 はなぶさ
籐椅子や寝そべり余生考へむ 石の花
風渡る道後平野の植田かな
久方の漁師笑顔の鰯かな 高 越
10
偲びつつ母の遺影へ夏の風
11 七夕に生まれし我の語り草 はなぶさ
14
草いきれ身じろぎもせず庭の中 逸 茶
18
時過ぎて若き日偲ぶ青田かな 逸 茶
19 紫陽花の輝き増せし昨夜(よべ)の雨
     
 
令和7年 7月1日〜令和7年 7月20日 投句分

    

番 号            特 選 5 句 俳 号
13
つつましく老いたし吾も月見草 投票 4 票 べいこう
17 藍染の野菜絵ゆれる夏暖簾 投票 4 票 高 越
21 星降るや色染められし額の花 投票 4 票
我欲どもみな吸い寄せり誘蛾灯 投票 3 票 逸 茶
頬掠む気だるき風の夏の夜 投票 3 票