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第166回 披 講
第242回 披 講
最終更新日時 R 7. 2..27 PM 12. 0
令和7年 2月1日〜令和7年 2月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
22 一万人駆ける伊予路の春浅し 投票 6票
草萌えや大地の声を聞く如し 投票 5 票

密やかに落つる春雪肩に消え 投票 4 票

春浅し海に白帆でかもめ飛ぶ 投票 3 票 石の花
漣の石手ダム湖や水温む 投票 3 票 高 越

    

若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。
 
 
 
 

 


       
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
       ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
   メールアドレス: i-yama0812@lapis.plala.or.jp
       このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
            送ってください。本ページに即反映いたします。

番号     俳 句 & コメント・読み替え  
◇ 1 番 春浅し海に白帆でかもめ飛ぶ  
コメント ※白帆=船と読み  
詠替えて ※早春の沖に白帆やかもめ飛ぶ  
◇ 2 番 漣の石手ダム湖や水温む  
コメント ※石手川ダム  
詠替えて ※漣の石手川ダム水温む  
◇ 3 番 草萌えや大地の声を聞く如し  
コメント  
詠替えて  
◇ 4 番 珈琲の滴ひかれて冬しぐれ  
コメント ※「冬」も「しぐれ」も共に冬の季語。  
詠替えて ※珈琲の滴きらりと春の雨  
◇ 5 番 水仙の一列並び隣庭  
コメント ※「水仙」は冬の季語。黄水仙は春の季語  
詠替えて ※お隣りの塀に添い咲く黄水仙  
◇ 6 番 嬰児立つ真っ赤な顔が春を呼ぶ  
コメント  
詠替えて  
◇ 7 番 学兄の墓前に清か白梅花  
コメント ※作意とは異なるが、学兄は先輩 と読み  
  白梅と言えば花は不要  
詠替えて ※先輩の墓前に清か白梅を  
◇ 8 番 密やかに落つる春雪肩に消え  
コメント ※春の雪は儚く消える雪。季語が語る  
詠替えて ※密やかに肩に乗りたる春の雪  
◇ 9 番 徳島道より遥か山並み残る雪  
コメント  
詠替えて ※高速道より望む山並み残る雪  
◇ 10 番 生け垣の下に一列水仙花  
コメント ※水仙花も冬の季語、春なら黄水仙  
詠替えて ※生垣の下に一列黄水仙  
◇ 11 番 山笑ふ研修会へ急ぐ齢  
コメント ※季語を下五へ  
詠替えて ※研修会へ急ぐ齢や山笑ふ  
◇ 12 番 カーテンを引けば見渡す山笑ふ  
コメント  
詠替えて ※カーテン引き見渡す景色山笑ふ  
◇ 13 番 春まけて訛なつかし同窓会  
コメント ※「春まけて」とは? 春めくでは?  
詠替えて ※春めくや訛り懐かし同窓会  
       ※行く春や訛り懐かし同窓会  
◇ 14 番 浅き春結婚式の報とどく  
コメント ※「浅き春」は下五に使う場合が多い  
詠替えて ※春浅し結婚式の報とどく  
◇ 15 番 冬山や地を蹴る響き聴こえたり  
コメント ※時期は春なのでなるべく当季の季語で  
詠替えて ※春疾風地を蹴る響き聴こえけり  
       ※春一番地を蹴る響き聴こえけり  
◇ 16 番 裏庭の車庫の下には蛇の衣  
コメント ※蛇衣を脱ぐ。絹は衣ではないですか?  
 「蛇の衣」は夏の季語。蛇穴を出づ(春)  
詠替えて ※裏庭の車庫の下なる蛇の衣 (夏の句)  
       ※蛇穴を出づ裏庭の車庫の隅  
◇ 17 番 山里の飛宇の庭にも冬茜  
コメント ※冬茜は冬の季語なので当季の季語で  
詠替えて ※山里の飛宇に輝く春夕焼  
       ※山里の飛宇に輝く春の虹  
◇ 18 番 初午や数えて登る朱の鳥居  
コメント  
詠替えて  
◇ 19 番 荒れ放題のふる里悲し蕗の薹  
コメント ※悲しい、淋しい等感情は直接言わない  
詠替えて ※荒れ放題の里の庭にも蕗の薹  
◇ 20 番 病得て足萎えの朝雪景色  
コメント ※上五と中七の意味が重複。朝(あした)  
詠替えて ※足萎えて眺む朝の春の雪  
◇ 21 番 水仙花こちら向きをりあちら向き  
コメント ※水仙花は冬の季語。当季の黄水仙で  
詠替えて ※あちら向きこちら向きをり黄水仙  
◇ 22 番 俳句詠む無言の時間猪日かな  
コメント ※切れを入れる  
詠替えて ※万のランナー駆ける伊予路や春浅し  
       ※早春の万人駆ける伊予路かな  
◇ 23 番 千年の石碑や積もる雪ふむ  
コメント ※「雪ふむ」? 作意とは違うかも知れないが  
詠替えて ※千年の石碑に積もる春の雪  
◇ 24 番 流れ来る夢もいとしや水仙花  
コメント ※水仙花は冬の季語。春は黄水仙で  
詠替えて ※流れ来る夢の香りか黄水仙  
 
 
 
番 号 入 選 15 句        俳 号
13 春まけて訛なつかし同窓会 逸 茶
19 荒れ放題のふる里悲し蕗の薹 高 越
嬰児立つ真っ赤な顔が春を呼ぶ べいこう
学兄の墓前に清か白梅花 逸 茶
12 カーテンを引けば見渡す山笑ふ 媛 香
17 山里の飛宇の庭にも冬茜 べいこう
18 初午や数えて登る朱の鳥居
20 病得て足萎えの朝雪景色 逸 茶
24 流れ来る夢もいとしや水仙花 べいこう
珈琲の滴ひかれて冬しぐれ はなぶさ
徳島道より遥か山並み残る雪 高 越
10 生け垣の下に一列水仙花 石の花
21
水仙花こちら向きをりあちら向き
14 浅き春結婚式の報とどく 石の花
15 冬山や地を蹴る響き聴こえたり はなぶさ