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第166回 披 講
第229回 披 講
最終更新日時 R 6. 1..27 PM 12. 0
令和6年1月1日〜令和6年1月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
7 賀状来る希望の一句添えられて 投票 4 票 はなぶさ
10 独り者気の済むような年用意 投票 4 票 石の花
14 箴言を余白にメモの初暦 投票 4 票 べいこう
しがらみにまとわれしまま去年今年 投票 3 票
13 震災地すべてを隠す雪化粧 投票 3 票

    

番 号 入 選 15 句        俳 号
23 闇隠す虚飾の街の聖夜の灯
19 口すぼめ百寿すこやか七草かゆ はなぶさ
20 有り合わせ野菜で作る七草粥  媛 香
年頭の天平地異寒の民 はなぶさ
川べりの肌を突き刺すからつ風
十七番春待つ青きユニフォーム 高 越
初茜誓い新たに昇り龍 逸 茶
11 月光の射し込む部屋や吾独り  媛 香
12 着ぶくれて庭に朝日の入るを待つ着ぶくれて庭に朝日の入るを待つ着ぶくれて庭に朝日の入るを待つ 逸 茶
15 つわの花葉の艶競う雨あがり
16 初詣絵馬の辰追う年男 高 越
24 新年の挨拶したく妻起こし べいこう
石鎚の雲に隠れし初日かな 石の花
18 冠雪の霊峰染めし初茜冠雪の霊峰染めし初茜
22 窓越しの寒月なりや暖炉端 逸 茶
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

 

       








   以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
            ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
                     メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp
            このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
            送ってください。本ページに即反映いたします。

番号     俳 句 & コメント・読み替え
◇ 1 番 朝日射す燦燦と部屋元旦に
コメント ※順番を変えて見ました。 燦燦とで射すは不要
詠替えて ※元旦の朝日我が家へ燦燦と
◇ 2 番 年頭の天平地異寒の民
コメント
詠替えて
◇ 3 番 川べりの肌を突き刺すからつ風
コメント ※空つ風
詠替えて ※川べりの肌を突き刺す空つ風
◇ 4 番 十七番春待つ青きユニフォーム
コメント ※17番の青いユニホームとは? 翔平さんかも
詠替えて ※十七番の春待つ青きユニフォーム
◇ 5 番 しがらみにまとわれしまま去年今年
コメント ※上五、中七で去年の事を言っているので去年は不要
詠替えて ※しがらみに纏われしまま年迎ふ  (〜年明くる)
◇ 6 番 石鎚の雲に隠れし初日かな
コメント ※石鎚山:「いしづち」と読ませる
詠替えて ※元日の石鎚山(いしづち)雲に隠れけり
◇ 7 番 賀状来る希望の一句添えられて
コメント ※順番を入れ替え、季語を下五に置いて見ました
詠替えて ※希望の一句添えて届きし年賀状
◇ 8 番 初茜誓い新たに昇り龍
コメント ※春の季語に「龍天に昇る」。初茜と季重なりか
詠替えて ※初茜誓い新たに手を合わす
 合掌の新たな誓い龍天に
◇ 9 番 庭木揺れくゆる冬日を手の平に
コメント ※庭木揺れ くゆる(燻る?)冬日を 手の平に
  と読めばいいのでしょうか?と読めばいいのでしょうか?
詠替えて ※?
◇ 10 番 独り者気の済むような年用意
コメント
詠替えて ※独り者の好き勝手なる年用意
  独り居の勝手気儘な年用意
◇ 11 番 月光の射し込む部屋や吾独り 
コメント ※月光は秋の季語なので寒月、冬の月で詠む
詠替えて ※寒月の射し込む部屋に独り住み
 独り居の部屋に射し込む冬の月
◇ 12 番 着ぶくれて庭に朝日の入るを待つ
コメント
詠替えて ※着ぶくれて庭に朝日の射すを待つ
◇ 13 番 震災地すべてを隠す雪化粧
コメント ※雪化粧は綺麗過ぎか。 被災地に雪とは過酷
詠替えて ※震災に追い打ち雪の降りしきる
 過酷なる雪に見舞わる震災地
◇ 14 番 箴言を余白にメモの初暦
コメント ※箴言(しんげん):格言、教訓
詠替えて ※なし
◇ 15 番 つわの花葉の艶競う雨あがり
コメント ※石蕗(つわ)の花
詠替えて ※石蕗の花葉の艶競う雨上がり
  雨後の葉の艶やかなりし石蕗の花
◇ 16 番 初詣絵馬の辰追う年男
コメント ※初詣を詠むか、年男を詠むか?
詠替えて ※絵馬の辰訪ねて寺社へ初詣
◇ 17 番 年用意はたきを掛ける神棚に
コメント ※上下入れ替えて
詠替えて ※神棚にはたき掛けるも年用意
◇ 18 番 冠雪の霊峰染めし初茜
コメント ※冠雪は冬、初茜は新年。季重なり。
初茜は「初日の出る東の空がほのぼのと赤くなり、茜色
を帯びて来る事」(角川歳時記)なので「染め」は不要
詠替えて ※明け遣らぬ遥か霊峰初茜
  初冠雪の石鎚山や茜雲
◇ 19 番 口すぼめ百寿すこやか七草かゆ
コメント ※「かゆ」をひらがなにしたのは? 七草粥:6音
詠替えて ※口すぼめ百寿すこやか七日粥 (〜薺(なずな)粥)
◇ 20 番 有り合わせ野菜で作る七草粥 
コメント ※最近は店で一式を売っているらしい
詠替えて ※七草粥足らぬ野菜はスーパー
◇ 21 番 七日粥ここは胃腸科クリニック
コメント ※入院中か?。自宅での七草粥か? 分からないので
詠替えて ※胃腸科で今朝の食事の七日粥
◇ 22 番 窓越しの寒月なりや暖炉端
コメント ※寒月、暖炉は共に冬の季語。
詠替えて ※灯りを落とし玻璃越しの冬の月
 寒月や湯気に曇りし明り窓
◇ 23 番 闇隠す虚飾の街の聖夜の灯
コメント
詠替えて ※なし
◇ 24 番 新年の挨拶したく妻起こし
コメント ※奥様は朝寝中なのだろうか? 体調がすぐれず休
  んでいたのだろうか?
詠替えて ※妻を待ち家族揃いて年迎ふ
 病む妻を起し夫婦で年迎う