互 選 句
番号      選 句 & 披 講 俳 号 得 票
1 門潜る迎えてくれし金木犀 哲 朗 1 票
(ゆづき) いい匂いに迎えられ気も落ち着くことでしょう
2 受診終え身も軽やかに秋の空 菜の花 4 票
(哲 朗) 異常がなかったのでしょうよかったですね。
(峰 生) 受診結果が良く、安心した晴れやかな気分が伝わってきます。
( 泉 )  「身も軽やかに」の言葉できっと結果良しだったのでしょうね。
      作者の気持ちが良く表れています。
(ゆづき) 何でも無いです・・・・・と言われ気も晴れたことでしょう
3 渡る雁幾年見ずや世は移る 峰 生
4 天の川見える空気の旨さかな そらまめ 1 票
☆ プラネタリュームでしか見えないと思っていたが、見えたんです!。
( 扇 ) 素晴らしく透き通った星空だったのですね。
5 かの君の熱き血潮や曼珠沙華 旅 風 2 票
☆ 曼珠沙華のじゅうたんを見て、与謝野晶子の短歌が頭に浮かびました。
(哲 朗) 活動的なところとの対比がよいと思います。
(菜の花) ロマンチックですね、いつまでもお若く・・・
6 池の面さざ波たちて蘆の花 石の花
7 猫じゃらし風の吹くまま身を任せ さつき 2 票
(まこと) 取り合わせがよい
(石の花) 身を任せるのは、読み人世間に逆らわず生きて行く。
8 車駆け伊予の奥なる栗拾い 1 票
  (ゆづき) 中山の栗は美味しいね!    
9 同窓会しまなみ海道密柑山 媛 香
10 体育館赤城の山の村芝居 2 票
(さつき) しもごの村芝居がいいですね
(楓 花) 実りの秋のにぎわいが感じられますね。
11 捨案山子眠る眼(まなこ)もへのへの字 髙 越 5 票
(哲 朗) おもしろい句です。
(さつき) 最近案山子をあまり見かけないので懐かしいです。
(まこと) 着眼点がおもしろい
(媛 香) 役目も終わり疲れ果てた案山子、捨てられて、
     お疲れ様ですね。
(そらまめ)当たり前だけど、面白い。
12 横長の皿一杯の秋刀魚かな 哲 朗 3 票
( 扇 ) この季節太刀魚のお刺身が美味しいですよね。
(菜の花) 秋刀魚の特徴を表現されて面白いですね
( 泉 ) はみ出しそうな大きな秋刀魚、秋の味覚ですね。
13 もう少し匂ひおさえて金木犀 さつき
14 黄落や一休みする畑仕事 そらまめ 4 票
☆ 背筋を伸ばして一休み、柿が熟れてきました。
( 扇 ) 写真でよく見る風景ですよね。
(峰 生) 黄落の風情の中で、元気な畑仕事とは何よりです。
(浩 風) 景が浮かびますね。
(楓 花) 一休みして、黄落の時を味わっている。
15 山峡にせせらぎありて秋気かな 石の花 2 票
(菜の花) 静かな光景ですね
(そらまめ)静かな山あいがよく詠まれている。
16 彼岸花赤白背伸びしておりぬ 1 票
(旅 風) 赤白背伸びして、の表現に感銘。
17 かき棒をさしあぐもろて秋祭り 浩 風 4 票
(髙 越) 女御輿から大きな太鼓台等、盛大なかき比べ風景が見えます
(哲 朗) 情景がよく出ています。
(媛 香) 秋祭りの勇壮さが出ていてかき上げる諸手が見えるようです。
(そらまめ)指しあぐ両手、がいい。
18 深呼吸して金木犀の道を行く 楓 花 2 票
(髙 越) いい香りに今年は何度も経験した様子です
(媛 香) 深呼吸「して」を詠みますと「中九」文字になるので 惜しい!
     「して」を省いても良いように思います。好きなお句です。
19 蕎麦の花峡(かい)に二軒の藁屋かな 髙 越 5 票
(旅 風) 花峡に二軒、に共鳴しました。
(浩 風) 里の景 いいですね。
(石の花) 藁屋二軒がいいですね。山峡の長閑な風景が見えます。
(楓 花) 懐かしいような風景が目に浮かびますね。
(そらまめ)花峡という表現いいですね。
20 遥かなる国へ発つ子や鰯雲 まこと 5 票
(旅 風) 鰯雲は、なぜか人を物思いにふけさせますね。
(さつき) 外国ですか季語が良いですね。
(峰 生) 子供さんを見送られた後の気持ち、皆んな同じでしょうね。
(浩 風) 息子の旅立ち見送る景いいですね。
(石の花) 旅立つ子えの親の心情が読み取れます。
21 コスモスのそよぐ陋巷母想ふ 旅 風 1 票
☆ 風に揺れるコスモスを観て、田舎で独り暮らしをしていた
   母を想い起しました。
(石の花) 淋しい町に咲いたコスモス、母を忍びますね。
 
22 足踏みのミシン踏む午後秋うらら 楓 花 4 票
(まこと) 季語が生かされている
(浩 風) 朝ドラの心境ありでしょうか?
( 泉 ) なつかしの時代、カーネーションの一場面かな?
(媛 香) ミシン踏むと詠んでいらっしゃるので「足踏み」と言わなくても
      解るのではないかと…思いました。
23 だんじりの優雅に進む川辺かな 浩 風 4 票
(菜の花) 荘厳ですね
(峰 生) のどかで美しいお祭り風景だったでしょう。
(媛 香) 秋祭りはとても賑やかで勇壮でしたね。ただ教えて頂きたいです。
      「だんじり」って季語ですか?
  (ゆづき) 豪華絢爛な西条まつりのファイナレー美しい風景ですよね
24 頭垂れ黄金の稲穂出番待つ 菜の花
25 秋の蝶舞ふ頂上へ登り着き 4 票
(旅 風) 登り着き、との表現に感じ入りました。
(髙 越) やっと頂上へ辿りついた時、ふと秋蝶に気づいた
      俳人ならではの目
(まこと) 蝶の動きをよく見ている
(石の花) 何処の山に登ったのでしょう。秋蝶の舞うがいいですね。
26 悠久の揺るがぬ大樹苔清水 峰 生 1 票
(楓 花) 力強さ、清冽さが感じられますね。
27 かきくらべ太鼓祭りや勇壮と 媛 香
28 ケアハウス笑う老婆に秋さびし 石の花 3 票
(さつき) 秋は笑いながらも心は寂しいです
( 泉 ) ケアハウスの中で笑っていてもどこか寂しげな感じ、
     季語がきいていますね。
(峰 生) 恐らく老婆は 独りでしょう。同情 されます。
 
29 バスを待つ薄き背中に枯葉舞ふ 旅 風
☆ 停留所所のベンチで、バスを待っていた老婆に枯葉が
   舞い落ちていました。
30 寒露過ぎ孫の誕生待ちわびて
31 秋空やG パン乾く一日かな さつき 3 票
( 扇 ) 秋晴れの紫外線の強いこと。
( 泉 ) 現代的でいい感じですね。
(髙 越) Gパンがいいですね。乾きにくいGパンでも
        今日は乾くぞ言う主婦俳人?の気持ちが読めます
 
32 秋祭り親子太鼓の響く夜 1 票
(楓 花) 親子太鼓がいいですね。
33 花蕎麦や白き風吹く久万の里 哲 朗 5 票
(旅 風) 白き風、の表現が憎いですね。4
(髙 越) いい風景ですね。東温の井内には赤き風が吹いて
      いました(赤蕎麦)
(峰 生) 高原の蕎麦畑。白い風にそよそよとですね。
(浩 風) 白そばだったのでしょうね。
(そらまめ)風に色をつけた、面白い。
34 日曜日父に連れられ秋日和 まこと 2 票
(さつき) お父さん散歩最高ですね
  (ゆづき) いいお父さん子供はいい思い出がうまれましょう
35 秋天やカラクリ時計子規の郷 媛 香 2 票
(さつき) 私の好き俳句です
(浩 風) 道後のカラクリ時計いいですね。
36 マネキンも再就職する案山子かな そらまめ 2 票
☆ デパートを退職して・・・・・美人案山子にビックリ。
(石の花) マネキンの再就職がいいですね。
(媛 香) マネキンも再就職をして、美人案山子でしょうね。
      再就職が良いですね。
37 秋二人八十路元気でもの忘れ 峰 生 3 票
( 扇 ) 毎日が夫婦仲良くノンビリとですね。
(まこと) 愉快な一句
( 泉 ) 少々の物忘れでもお二人ともお元気でいてください。
38 キックオフボールに止まる赤とんぼ  楓 花 1 票
(髙 越) ボールを蹴ろうとした足をはっと止めた瞬間ですね
39 山の端よりいずる満月感きわむ 菜の花 3 票
(哲 朗) 満月が出てくる様子がよく出ています。
( 扇 ) お団子でも食べながらのお月見ですか。
  (ゆづき) いい月の出美しい風景ですね
40 吊り橋の錆びしロープや通草(あけび)の実 髙 越 1 票
(まこと) 大景をうむく捉えている
41 鶏頭をひともと残す畑仕事 まこと 5 票
(旅 風) ひともとのこした畑仕事、に一票です。
(哲 朗) 優しさが感じ取れます。
(菜の花) 思いやり・・・・・又来年がお楽しみですね
(楓 花) 気持がよく分かります。
(そらまめ)耕すには忍びない、優しさが感じられる。
   
42 秋祭り宮入の音の遙かより 浩 風 1 票
  (菜の花) お祭りも終わる何となく淋しいですね    
平成 23年10月 1日~平成 23年10月20日 投句分
花水木
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第 82 回 披 講