番号 |
選 句 & 披 講 |
俳 号 |
得 票 |
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1 |
朝風は今日もさわやか梨かじる |
峰 生 |
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丁寧に出しを取る朝秋は来ぬ |
楓 花 |
1 票 |
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(まこと) 初秋の朝の感じをうまく詠まれている |
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3 |
赤とんぼ行く先々で頭上舞い |
菜の花 |
1 票 |
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(ゆづき) 赤とんぼが飛び交う季節となりました |
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4 |
土佐の秋渺茫遥か太平洋 |
峰 生 |
4 票 |
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(まこと) 大景を見事に表現されている |
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( 泉 ) 太平洋の雄大さがよくわかります。 |
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(髙 越) 大きな景ですね。「渺茫」と言う言葉初めて知りました |
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(石の花) 土佐の海確かに広々と大きな景ですね。 |
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5 |
曼珠沙華燃える畦道古里の風 |
石の花 |
3 票 |
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(哲 朗) 情景が目に浮かびます。 |
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(媛 香) 畦道に一直線に彼岸花が咲き誇り風が撫でて揺らしている |
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情景が見えます。 |
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(峰 生) 私なりの古里の状景がじっと浮かびます。 |
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6 |
コスモスのひとつ咲きまたひとつ咲く |
そらまめ |
1 票 |
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☆ てっぺんの蕾から咲いてゆく |
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(旅 風) ひとつ咲きまたひとつ咲く、に惹かれました。 |
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7 |
落穂食む鳩も鴉も群れてゐる |
媛 香 |
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8 |
戸無門風とくぐりぬ望の月 |
髙 越 |
7 票 |
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( 泉 ) 風とくぐりぬ望の月がいいですね。 |
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(旅 風) 風とくぐりぬ、に感銘。 |
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(楓 花) 風とくぐりぬがいいですね。 |
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(峰 生) 風とくぐりぬが面白いです。 |
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(浩 風) 松山城でしょうか? いいですね。 |
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(石の花) 風とくぐるも望の月もいいですね。 |
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(そらまめ)風とくぐりぬ・・がいい。 |
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9 |
颱風で戻らぬうから野辺の花 |
石の花 |
2 票 |
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(髙 越) 野辺の花が一層悲しみを感じさせている |
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(媛 香) 颱風で親族を亡くされた悲しみが伝わって来ます |
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野辺の花…に惹かれました。 |
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10 |
秋暑し口に残った粉薬 |
哲 朗 |
3 票 |
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(楓 花) 口に残った粉薬と残暑の厳しさが合っていますね~ |
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(まこと) 季語が効果的です |
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( 扇 ) 前半は元気だったのに後半は夏ばてですね。 |
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11 |
伊予美人今宵主役や衣被(きぬかつぎ) |
髙 越 |
5 票 |
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( 泉 ) 伊予美人と衣被がよく合っていますね。 |
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(哲 朗) 里芋の美味しい季節です。 |
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(楓 花) 里芋の伊予美人がまるで人間のようですね。 |
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(まこと) 取り合わせがよい |
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(石の花) 伊予美人いい名前を付けていますね。主役とは芋煮ですかね。 |
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12 |
ケアハウスイベント賑やか秋の風 |
石の花 |
1 票 |
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(媛 香) 普段静かなケアーハウスも秋のイベントに家族が |
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訪れ賑やかに目に見えるようです。 |
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13 |
台風圏怒濤(どとう)のごとく海荒れし |
泉 |
1 票 |
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(ゆづき) 爪痕を残して去った台風後が大変 |
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14 |
鈴虫やしじまを破り老いの身に |
旅 風 |
2 票 |
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☆ しじまの中から、鈴虫の音が届いてきました。 |
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(哲 朗) 鈴虫の鳴き声がうるさく感じる時もあります。 |
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(菜の花) 虫の合唱はしじまも破る勢いですね |
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15 |
山裾の真っ赤に燃えし曼珠沙華 |
泉 |
6票 |
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( 扇 ) 今年の太陽と曼珠沙華今年は暑かった夏でしたね。 |
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(菜の花) 赤一色の曼珠沙華は綺麗ですね |
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(浩 風) いい景ですね。 |
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(さつき) 情景が目の前に見えてきます |
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(そらまめ)とにかく赤い・・。 |
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(ゆづき) 彼岸花咲き乱れる風景秋来たりぬ |
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16 |
秋涼に目覚めて夜半パソコンを |
旅 風 |
1 票 |
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☆ 夜半、冷気に目覚め、パソコンに向かいました。 |
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( 扇 ) 座り込んだら時間がたつのを忘れます。 |
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17 |
電線に止まりし鳥がイチジクへ |
扇 |
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18 |
吾亦紅さらさらゆれて泣いている |
泉 |
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19 |
赤とんぼ彼方の日々をたぐり寄せ |
旅 風 |
4 票 |
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☆ 赤とんぼを見て、幼きころトンボ獲りに興じた日々を思い起こしました。 |
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(楓 花) 彼方の思い出の日々を手繰り寄せるような懐かしさ。 |
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(峰 生) トンボを見て昔をたぐり寄せるがいいですね。 |
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(菜の花) 想い出がいっぱい・・・ |
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(さつき) 子供の頃を思い出します。 |
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20 |
竹林の風吹くままの厄日かな |
まこと |
1 票 |
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(旅 風) 厄日の形容が面白いですね。 |
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21 |
秋夕やけ浜辺の宴火を起こす |
そらまめ |
1 票 |
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☆ 海への落日を眺めて、バーベキューの準備をする。 |
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(浩 風) 今から焼き肉でも焼くのでしょうか。いいですね。 |
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22 |
逆らわぬやうに生きよう猫じやらし |
髙 越 |
6 票 |
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( 泉 ) 同感です、猫じゃらしのように風の吹くままね。 |
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(旅 風) 柳に風の如く、在りたいものです。 |
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(まこと) 老後も目立たぬように平穏な日々を |
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(浩 風) 子に逆らわないように生きる。いいですね。 |
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(さつき) 季語の使い方が最高に良いですね。 |
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(そらまめ)同感。 |
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23 |
中天に月をかかげて芋煮かな |
浩 風 |
1 票 |
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(髙 越) 中天の月の下での芋煮会いいですね |
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24 |
満月や雲にかくれる通夜の道 |
さつき |
3 票 |
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(哲 朗) 淋しさが感じ取れます。 |
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( 扇 ) もの悲しい長い悲しい道のりですね。 |
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(そらまめ)寂しさが詠まれている。 |
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25 |
電子書巻「文学集」読む冷房車 |
媛 香 |
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26 |
花束や白寿を祝う敬老日 |
浩 風 |
4 票 |
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(媛 香) お元気で長生きをご家族でお祝いをして幸せですね。 |
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( 扇 ) 何時までも長生きしてください。 |
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(菜の花) おめでとうございます、益々お元気で! |
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(ゆづき) 長生きはするものですね、白寿まで生きたら本望 |
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27 |
秋暑し手垢の付きし歳時記を |
哲 朗 |
5 票 |
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( 泉 ) 手垢がつくくらいお勉強なさってすばらしいことですね。 |
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(髙 越) よく使い込んでいる歳時記。季語とマッチ |
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(媛 香) 歳時記も何冊有っても使い慣れた一冊をぼろぼろに |
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なるまで愛用していますね。 |
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( 扇 ) よく勉強していて羨ましいです。 |
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(そらまめ)寝苦しい夜は、俳句つくり。 |
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28 |
蟷螂の気迫をもらふ余生かな |
まこと |
3 票 |
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(旅 風) 気迫をもらふ、に感銘。 |
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(石の花) 何か余生を送るに気迫がほしいですね。 |
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(さつき) かまきりの気迫私もまねしたいです。 |
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29 |
敬老日静かな平和二人生く |
峰 生 |
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30 |
はらはらと主なき家の百日紅 |
楓 花 |
2 票 |
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(髙 越) 残された木々に咲く花を見て元の主を想い出している |
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(峰 生) 主は何処へ。でも花だけは咲きます。 |
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31 |
爽やかに歌ふ白寿の妻の母 |
浩 風 |
2 票 |
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(菜の花) いつまでもお元気で歌える事はお幸せですね |
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(さつき) お元気ですね。 |
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32 |
亡き母を忍べば赤き烏瓜 |
さつき |
4 票 |
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(哲 朗) 赤い烏瓜を見てお母さんを思い出したのでしょう。 |
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(旅 風) 赤き烏瓜に共感。 |
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(浩 風) 母との思い出が会ったのでしょうか。 |
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(石の花) 赤い烏瓜がいいですね。 |
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33 |
母歌集読み返したり秋の風 |
扇 |
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34 |
高原の芒にピント雲が湧く |
そらまめ |
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☆ 天狗高原は秋が早い。 |
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35 |
今はシャワー昔は盥(たらい)行水し |
媛 香 |
1 票 |
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(ゆづき) 世の中も時代と共に変わりますね |
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36 |
被災地も照らせ届けよ十三夜 |
菜の花 |
1 票 |
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( 泉 ) 被災地にもこの明るさが届いてほしい作者のやさしい気持ちが表れています。 |
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37 |
高速道しばし楽しむ葛の花 |
さつき |
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38 |
鰯雲いづれ1人になる2人 |
哲 朗 |
6 票 |
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(楓 花) そこはかとない寂しさと鰯雲が合っていますね。 |
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(媛 香) 何れ一人になる…老いて来ると考える事ですね。 |
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若い時には考えも及びませんでしたね。 |
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(峰 生) 二人は何時か一人ですね。 |
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(浩 風) 私も、同じ心境です。 |
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(石の花) 何時も二人で話し合っています。このようになることを。 |
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(さつき) 鰯雲の使い方が好きです。 |
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39 |
葉の先に立ち止まりたる芋の露 |
扇 |
5 票 |
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(哲 朗) 情景をよく捉えています。 |
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(髙 越) 緻密な観察と「立ち止まりたる」とうまく表現 |
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(楓 花) 葉先に立ち止まっているかのような芋の露。鋭い観察眼。 |
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(まこと) 芋畑をよく見て詠まれた一句てす |
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(そらまめ)葉が巻いているので、落ちにくい。 |
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40 |
台風去り虫の合唱涼やかに |
菜の花 |
1 票 |
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(ゆづき) 台風一過涼しさ増し虫の音も一際響き秋来たりぬ |
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41 |
墓石に苔むす字あり墓洗ふ |
楓 花 |
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42 |
釣船の砂をかぶりて夏果つる |
まこと |
2 票 |
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(峰 生) どうにもならない被災地の舟ですか。気の毒です。 |
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(菜の花) 夏が去り何となく淋しいですね |