歌声喫茶    

さすらいの唄

作詞:北原白秋
作曲:中山晋平
唄:松井須磨子

1 行こか戻ろか 北極光(オーロラ)の下を
  露霊(ロシア)は北国 はて知らず
  西は夕焼け 東は夜明け
  鐘が鳴ります 中空(なかぞら)に

2 泣くにゃ明るし 急げば暗し
  遠いあかりも チラチラと
  とまれ幌馬車 すすめよ黒馬(あお)よ
  明日の旅路が ないじゃなし

3 燃ゆる思いを 荒野(あれの)にさらし
  馬は氷の 上を踏む
  人はつめたし わが身はいとし
  町の酒場は まだ遠し

4 わたしゃ水草 風吹くままに
  流れ流れて はて知らず
  昼は旅して 夜(よ)は夜(よ)で踊り
  末はいずくで 果てるやら

「歌声喫茶」
目次へ