番号     俳 句 & コメント・読み替え  
◇ 1 番 春浅し茶室に響くつくばいの音  
コメント ※下五が字余り(7音)。蹲いは茶室に  
        付きものなので「茶室」を省きました  
        音が出るのは水琴窟か  
詠替えて ※水琴窟の響く水音浅き春  
◇ 2 番 朧夜や舗装工事のガードマン  
コメント  
詠替えて  
◇ 3 番 童等は燥(はしや)ぎ廻り青き踏む  
コメント ※俳句らしい韻を踏む  
詠替えて ※野に出でてはしゃぐ童や青き踏む  
◇ 4 番 背伸びして老いを遠ざけ土筆かな  
コメント ※「〜を」は説明語になる。句意が不明  
詠替えて ?  
◇ 5 番 亡き母の軽き棺に春愁ふ  
コメント  
詠替えて ※逝きし母の軽き棺や春愁ふ  
◇ 6 番 春子漕ぎ夏子はまだと半仙戯  
コメント ※半仙戯とはぶらんこのこと  
詠替えて ※なし  
◇ 7 番 やはらかき光やツバキカンザクラ  
コメント  
詠替えて ※軟らかき光やツバキカンザクラ  
◇ 8 番 大空へ解き放たれぬ卒業子  
コメント ※なし  
詠替えて ※なし  
◇ 9 番 相槌は足でこたえる春炬燵  
コメント ※なし  
詠替えて ※なし  
◇ 10 番 背おされ学ぶ齢や山笑ふ  
コメント ※なし  
詠替えて ※なし  
◇ 11 番 大野原牧場の牛の青き踏む  
コメント  
詠替えて ※大野ヶ原に牛の放牧青き踏む  
        踏青や大野ヶ原に牧の牛  
◇ 12 番 涙ぐみ鼻水たらし杉の花  
コメント  
詠替えて ※目に涙鼻水ずるり杉の花  
◇ 13 番 桜三里に彼岸の雪や墓洗ふ  
コメント ※桜三里は他県の人に分からない:峠  
詠替えて ※墓参春の雪降る峠かな  
◇ 14 番 無音なる子のいぬ部屋へ寒月光  
コメント ※今は春なので春の季語を使う  
詠替えて ※上京じ子の居ぬ部屋へ春の月  
◇ 15 番 最終船見送る波止場鳥かえる  
コメント ※最終船=>最終便  
詠替えて ※最終便見送る波止や鳥帰る  
◇ 16 番 斜張橋彼岸の夕日ど真ん中  
コメント ※春、秋の彼岸中日に橋脚の真ん中に  
 沈む様に設計されたとか?  
詠替えて ※斜張橋に沈む夕日のど真ん中  
◇ 17 番 宵闇に誰そ想いてか藪椿  
コメント ※?  
詠替えて ※?  
◇ 18 番 障子山古里遙かう山笑ふ  
コメント ※障子山とは砥部町と伊予市にまたが  
        り皿が嶺の西端座する885mの山。障子  
        を立てた様に見えるとか、杉や檜が障子  
        の桟で雪が障子紙に見えるからとか。  
         *三段切れ  
詠替えて ※山笑ふ古里遥かに障子山  
◇ 19 番 紅赤き友重ねおり雛祭り  
コメント ※季語として使う時は「雛祭」。中七の  
        「友重ねおり」の意味が分からない  
詠替えて ※?  
◇ 20 番 日韓のことばかわせし春の雨  
コメント ※なし  
詠替えて ※なし  
◇ 21 番 逝く母の供花(くげ)に埋もれる春の朝  
コメント ※なし  
詠替えて ※なし  
 
 
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第166回 披 講
第243回 披 講
最終更新日時 R 7. 3..27 PM 12. 0
紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号 入 選 13 句        俳 号
17 宵闇に誰そ想いてか藪椿
21 逝く母の供花(くげ)に埋もれる春の朝
春浅し茶室に響くつくばいの音 はなぶさ
背伸びして老いを遠ざけ土筆かな 逸 茶
大空へ解き放たれぬ卒業子 逸 茶
10 背おされ学ぶ齢や山笑ふ
12 涙ぐみ鼻水たらし杉の花 逸 茶
15 最終船見送る波止場鳥かえる はなぶさ
14 無音なる子のいぬ部屋へ寒月光 べいこう 
16 斜張橋彼岸の夕日ど真ん中 高 越
18 障子山古里遙かう山笑ふ 石の花
11 大野原牧場の牛の青き踏む 石の花
13 桜三里に彼岸の雪や墓洗ふ 高 越
19
紅赤き友重ねおり雛祭り はなぶさ
 
 
令和7年 3月1日〜令和7年 3月20日 投句分

    

番 号            特 選 5 句 俳 号
5
亡き母の軽き棺に春愁ふ 投票5票
9
相槌は足でこたえる春炬燵 投票 5 票 べいこう
2
朧夜や舗装工事のガードマン 投票 3 票
6
春子漕ぎ夏子はまだと半仙戯 投票 3 票 べいこう
15 無音なる子のいぬ部屋へ寒月光 投票 3 票 はなぶさ

    

若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。
 
 
 
 

 


       
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
       ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
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