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第166回 披 講
第234回 披 講
最終更新日時 R 6. 6..27 PM 12. 0
令和6年6月1日〜令和6年6月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。
 
 
 
 

 


       
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
       ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
   メールアドレス: i-yama0812@lapis.plala.or.jp
       このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
            送ってください。本ページに即反映いたします。

番号     俳 句 & コメント・読み替え
◇ 1 番 亡夫植えし紫陽花咲きし何時の間に 
コメント ※何時の間にか亡夫の植えた紫陽花が咲いていた!
詠替えて ※亡き夫の植えし紫陽花咲き初める
 亡夫(つま)植えし四葩いつしかそっと咲き
◇ 2 番 紫陽花や雨にうたれし野の仏
コメント ※「うたれし」は過去形。表現が弱くなるので現在形に
詠替えて ※紫陽花や雨に打たれる野の仏
◇ 3 番 夏の宵長閑に過ぎし露天風呂
コメント ※前の句と同じく「〜し」は過去形。現在形で
詠替えて ※夏の宵のどかに浸かる露天風呂
◇ 4 番 老翁の咽ぶ声聞き老鶯来
コメント ※上五、下五に「ロウオウ」の韻を踏んだ句
詠替えて
 
◇ 5 番 どくだみの庭一杯に香りあり
コメント ※香りと言えば良い匂いのイメージだがどくだみの匂いは?
詠替えて ※十薬の増える力よ咲く花よ
◇ 6 番 襟足の後れ毛ゆれて薄暑かな
コメント ※中七を「ゆれる」に
詠替えて ※襟足の後れ毛ゆるる薄暑かな
◇ 7 番 髷結えぬ勝の歓声夏場所
コメント ※下五が字足らず「夏場所」。
詠替えて ※髷結えぬ若き力士の夏の賞杯 
◇ 8 番 銀色の雨に打たれて七変化
コメント ※切れがないので普通の表現になった
詠替えて ※銀色のそぼ降る雨や濃紫陽花 
 銀色の雨に打たるる山あぢさゐ
◇ 9 番 どくだみや十字の花の白きかな
コメント ※「〜や・・・かな」と一句に切れ字は二個となった。
詠替えて ※どくだみの十字の花の白さかな
◇ 10 番 遠―き日の妻と夜市の金魚掬ひ
コメント ※下五が字余りになるとリズム感が悪くなる
詠替えて ※遠き日の夜市の金魚掬ひかな
◇ 11 番 青春の日々色あせし七変化
コメント
詠替えて ※色褪せし遠き青春七変化
 色褪せし遠き青春麦の秋
◇ 12 番 短夜の空白々と薄明かり
コメント ※薄明り(広辞苑)
詠替えて ※短夜の空白々と薄明り / 短夜の山の端徐々に薄明り
◇ 13 番 蹴伸びするプール選手の鋭き眼
コメント
詠替えて
◇ 14 番 植田風揺るる泥水雲の影
コメント ※泥水に雲が映るのは不自然か
詠替えて ※植田風揺れる水面に雲の影 / 雲の影揺れる水面や植田風
◇ 15 番 梅雨激し窓を叩きし目覚めたり
コメント ※「叩きし」は過去形は弱くなる
詠替えて ※荒梅雨の窓打つ音に目覚めけり
◇ 16 番 岩清水音が背を押す二人旅
コメント
詠替えて
◇ 17 番 通院日薬また増ゆ梅雨の雷
コメント
詠替えて
◇ 18 番 五月雨や孤独を抱いて過ぎし日々
コメント
詠替えて ※五月雨や孤独を抱いて過ごす日々
 五月雨や孤独に浸かり過ごす日々
◇ 19 番 登校児列乱れなき青田道
コメント
詠替えて ※青田道列整然と登校す / 登校児の列整然と青田道
◇ 20 番 梅雨晴れに二駅分の歩きかな
コメント ※季語の場合は「梅雨晴れ」の「れ」は不要
詠替えて ※梅雨晴に二駅間の歩きかな / 健康志向二駅歩く梅雨晴間
◇ 21 番 プリンセス・ミチコてふ名の赤き薔薇
コメント
詠替えて
◇ 22 番 寝室の窓に十六や見え隠れ
コメント
詠替えて
◇ 23 番 青時雨輝く気配とどめおき
コメント ※(青時雨、青葉時雨):青葉のころ、雨上がりの木の葉に溜
 まった雫が下を通る人に落ちて来る事
詠替えて ※青時雨きらりと光り落ちにけり / 青時雨城を巡りて図書館へ
◇ 24 番 夫婦して老は操り麦踏みす
コメント ※季語「麦踏」に「す」は不要。「麦を踏む」。今は田植えの時期
  季語が時期に合っていない。出来るだけ当季か先の季語で
詠替えて ※老夫婦そろいて今日も田草引く
番 号            特 選 5 句 俳 号
紫陽花や雨にうたれし野の仏 投票 5 票 はなぶさ
6 襟足の後れ毛ゆれて薄暑かな 投票 4 票
22 寝室の窓に十六夜見え隠れ 投票 4 票 媛 香
18 五月雨や孤独を抱いて過ぎし日々 投票 3 票 逸 茶
10 遠―き日の妻と夜市の金魚掬ひ 投票 3 票 高 越
番 号 入 選 15 句        俳 号
15
梅雨激し窓を叩きし目覚めたり 媛 香
21 プリンセス・ミチコてふ名の赤き薔薇
19 登校児列乱れなき青田道
老翁の咽ぶ声聞き老鶯来 べいこう
どくだみの庭一杯に香りあり 石の花
銀色の雨に打たれて七変化 逸 茶
どくだみや十字の花の白きかな 石の花
17 通院日薬また増ゆ梅雨の雷 高 越
20 梅雨晴れに二駅分の歩きかな 逸 茶
21 プリンセス・ミチコてふ名の赤き薔薇 高 越
夏の宵長閑に過ぎし露天風呂
13 蹴伸びするプール選手の鋭き眼 べいこう
11 青春の日々色あせし七変化
14 植田風揺るる泥水雲の影
16 岩清水音が背を押す二人旅 べいこう
23 青時雨輝く気配とどめおき