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第166回 披 講
第209回 披 講
最終更新日時 R 4. 5.27 PM 12. 0
令和4年5月1日〜令和4年5月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」の亜種ですか第7波のリバンドが激しいですね。
    早くピークアウトとなって収まってもらいたいものですね。政府も警戒期間を解除しましたが
    蔓延防止をして無事に乗り切れるとよいですね。インフルのように共生して生活していくほか
    ないのではないでしょうか。我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
何事もなく一日が過ぎ古茶いれる 投票 5 票 洋 三
雨上がり万色競ふ薔薇園 投票 4 票 石の花
新緑や郷の廃屋包まれて 投票 4 票 石の花
12 境内の桜?蕊降る青電話 投票 3 票 高 越
19 五月晴れ凡句も句集に師の思惟 投票 3 票 はなぶさ

    

番 号 入 選 14 句        俳 号
24 五月晴れ凡句も句集に師の思惟 洋三
泳ぐたび田舎に希望の鯉幟 媛 香
春霖や秒針の音急かすように
13 カーテンを引けば西窓夏の月  媛 香 
14 出会いあり山奥深き八重桜  扇 
15 雲海の妙なる模様機窓より 石の花
17 蝶の舞い休耕田の昼下がり  凡
18 庭のバラ今日は五輪も咲きにけり 洋三
いちご摘み今日のお客は我が家だけ 高 越
水槽のメダカと話し春うらら  扇 
明易しカーテン揺らし風通す 媛 香
18 牧の子山羊しっぽふりふり初夏野 高 越
20 正社員に嬉し涙の聖5月 べいこう
22 楠並木新緑の風背を押され
   
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 何事もなく一日が過ぎ古茶いれる
コメント ※古茶と言えば「入れる」は省略。「〜が〜する」は口語調
 味の事等を詠むと「入れる」、「飲む」動詞の代わりをする
詠替えて ※事も無くひと日過ぎけり古茶の味
 
◇ 2番 雨上がり万色競ふ薔薇園
コメント ※「万色」と言う言葉は?  薔薇の苑(園)
詠替えて ※雨上がり色どり競ふ薔薇の苑
   
◇ 3番 いちご摘み今日のお客は我が家だけ
コメント ※「〜だけ」が口語調に。 自分の事に敬語「お客」と。
詠替えて ※苺摘みハウスに見えぬ人の影
   
◇ 4番 水槽のメダカと話し春うらら
コメント ※「うらら」に「春」は不要(角川歳時記5版)。季重なり。
詠替えて ※水槽の魚にちゃん付けうららけし / 水槽の目高と話す孫姉妹
   
◇ 5番 泳ぐたび田舎に希望の鯉幟
コメント ※寂れた田舎に希望を持たして村を興す為の鯉幟 と読み
詠替えて ※連なりて田舎賑わす鯉幟 / 鯉幟連なり過疎の村興す
   
◇ 6番 大手毬風のごとくに揺れもせず
コメント ※「風のごとくに揺れもせず」が相い反しているのでは?
詠替えて ※大手毬風に逆らひ揺れもせず / 大手毬風に任せて揺れてをり
 
◇ 7番 明易しカーテン揺らし風通す
コメント ※主語を明確にするため動詞はなるべく一句にひとつ
詠替えて ※短夜やカーテン揺らす朝の風
   
◇ 8番 新緑や郷の廃屋包まれて
コメント ※一句にひとつ「包まれて」で終わり余韻を持たせたのは良い。
 この場合は一物仕立てがいいかも
詠替えて ※新緑に郷の廃屋包まれて 
   
◇ 9番 春霖や秒針の音急かすように
コメント ※このことを一口で言へば[花筏」の事です
詠替えて ※春霖や秒針の音急かすよに
   
◇10番 そらまめの咲きつつ伸びて空高し
コメント ※上下入れ替えて。 「はじき豆」はそら豆の傍題
詠替えて ※空高し咲きつつ伸びるはじき豆
 
◇12番 境内の桜蕊降る青電話
コメント ※「桜蕊降る」で一つの季語。 動詞的な季語を中に置くと
 主語が不明確になるので
詠替えて ※桜蕊降る境内に青電話
   
◇13番 カーテンを引けば西窓夏の月
コメント ※引くと言うのは閉めるのか開けるのか?
詠替えて ※カーテンを開ければ窓に夏の月
   
◇14番 出会いあり山奥深き八重桜
コメント ※奥深い山奥で山桜でなく八重桜に出会った感激 
詠替えて ※奥深き山に出会ふや八重桜 / 山奥に出会いありけり八重桜
   
◇15番 雲海の妙なる模様機窓より
コメント ※車窓はあるが機窓とはあまり聞かない 
詠替えて ※上空より見る雲海の異形かな
    
◇16番 牧の子山羊しっぽふりふり初夏野
コメント
詠替えて
    
◇17番 蝶の舞い休耕田の昼下がり
コメント
詠替えて ※蝶の舞ふ休耕田の昼下がり / 蝶舞ふや休耕田の昼下がり
   
◇18番 庭のバラ今日は五輪も咲きにけり
コメント ※このままでも良いが、薔薇に色を添えて。
 俳句で花を詠む場合は咲いているとし、咲くは省略する。
詠替えて ※とりどりの五輪の薔薇や朝の庭
   
◇19番 五月晴れ凡句も句集に師の思惟
コメント ※「五月晴れ」の送り仮名は不要。 中八です。
詠替えて ※五月晴句集に我が句師の思惟  
 師の思惟ありて句集や風薫る 
   
◇20番 正社員に嬉し涙の聖5月
コメント ※嬉しいなどの感情語は書かず季語に託す
詠替えて ※聖五月苦難に耐へし正社員 / 正社員へ日々の蓄積五月来ぬ
   
◇21番 赤牡丹小雨に映えて傘ひらく
コメント ※傘の下 か 傘の中でもいい
詠替えて ※緋牡丹の小雨に映えて傘の下 / 降る雨に映ゆる緋牡丹傘の中
 
◇22番 楠並木新緑の風背を押され
コメント ※季語新緑を頭に置いて
詠替えて ※新緑の風が背な押す楠並木
 
◇23番 剪定後つつじの新芽美しく
コメント 「剪定」、「躑躅」は春の季語。「つつじの新芽」は季語でない
 躑躅と言えば咲いた状態を言う。花類は咲くとは言わない
詠替えて ※剪定のつつじの新芽柔らかし / 整えし枝に蕾の躑躅かな
 
◇24番 そら豆の蒼き味こそ懐かしき
コメント ※そら豆は今が旬ですね。蒼き味とうまくいいました
 「はじき豆」とは「そら豆」の傍題
詠替えて ※懐かしき祖母のそら豆蒼き味 / 歯ざわりの優しく蒼きはじき豆
 
◇25番 西窓に夜明けまん丸夏の月
コメント
詠替えて ※西窓の夜明けに残る夏の月 / 西窓に薄ら夜明けの夏の月

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
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