| お節介まんの一寸一言 |
| 最近季重ねをよく見かけます。 |
| 4番=「どんど焼き」(新年):「厄払い」(冬) |
| 6番=下五 「お-ね」と読ますのでしょうか。 |
| 8番=「藁ぐろ」(秋):「ゆき」(ふゆ) |
| 26番=中七 字たらず |
| 27番=「凍滝」(冬):「寒稽古」(冬) |
| 31番=「木の葉」(冬):「氷面鏡」(冬)(会員指摘) |
| 種々あると思いますが何か工夫が?と思いました。 |
| 花水木先生は、句意によりある程度はとのことでした。 |
| また、ある会員から次の指摘がありました。 |
| 3番=下5「鍬初め」ですが |
| 合本歳時記、実用俳句歳時記には |
| 「鍬初」(くわぞめ)4文字。送りかなの「め」は不要 |
| 「鍬始」(くわはじめ)5文字なので、この句にはこちらでないかと |
| 思いました。以前に俳句教室で、、 |
| 季語では「送りかな」は使わないと添削された事があります |
| 花水木先生のコメント | ||
| 4番の句は「どんど焼き」と「厄払い」と二つの季語を使って | ||
| いますが、 季重ねという以前に「どんど焼き」は正月の | ||
| 火祭りで1月の14日又は15日の | ||
| 朝に行われ「厄払い」は節分(2月3日)の夜に | ||
| 厄年(女性は33才.男性は42才)にあたっている者が氏神などに | ||
| 参詣して厄を払うことですから内容がつながり | ||
| ませんのでどちらかに的を絞られたら良いと思いました。 | ||
| ☆☆☆ 花水木 ☆☆☆ |
| 番 号 | 特 選 5 句 | 俳 号 | |
| 5 | 山巓(さんてん)に暁光三筋霜の花 | 髙 越 | |
| 冬の明方の厳粛な景を上手く詠まれています | |||
| 15 | 喜寿傘寿ことなく生きて年おんな | まこと | |
| 幾度となく山あり谷ありだったと思いますがさらりとこと | |||
| なくと詠まれているのは84才になられたからでしょうか | |||
| 羨ましいです | |||
| 18 | 結ひ上げし巫女の黒髪年新た | 髙 越 | |
| 普段見慣れている景を新年を迎えたことにより | |||
| 新鮮な気持ちで捉えられています | |||
| 30 | 蝋梅や来し方想う暮紛れ | 峰 生 | |
| 暮れ方の暗いのに紛れて自己の人生を振り返って | |||
| いると蝋梅の香が仄かにしています。佳句です | |||
| 31 | 青石の手水に木の葉氷面鏡(ひもかがみ) | 髙 越 | |
| 厳冬期の蹲踞の景を上手く詠まれていて青石と | |||
| したのが見事です | |||
| 番 号 | 入 選 20 句 | 俳 号 | |
| 1 | 北国の希な豪雪痛ましや | 石の花 | |
| 2 | 新年の神社で吟ず祝賀の詞 | 浩 風 | |
| 8 | 過ぎし日の藁ぐろの里ゆきが舞ふ | 泉 | |
| 9 | 着膨れてうどん立ち食い駅ホーム | 媛 香 | |
| 10 | 受験生希望を胸に門(かど)を出る | 石の花 | |
| 11 | 金比羅宮杖に頼りし初詣 | 哲 朗 | |
| 13 | 庭木摘みはさみの先に冬の月 | そらまめ | |
| 14 | 初詣幼児にこつと手を合わせ | 菜の花 | |
| 16 | 目覚めれば狭庭の木々に雪雪雪 | 扇 | |
| 19 | にちにちの寒さ厳しき老い哀れ | 石の花 | |
| 20 | 大白鳥サテンの水面すべりおり | 泉 | |
| 22 | 箱根路を襷でつなぎ春を待つ | 旅 風 | |
| 23 | まるまると屈託もなく寒雀 | まこと | |
| 27 | 凍滝を背に寒稽古はずむ息 | 泉 | |
| 29 | 初春に友と集いしのど競う | 菜の花 | |
| 32 | 孫たちの笑顔と期待お年玉 | 哲 朗 | |
| 33 | 初日の出幸せ感謝共白髪 | 峰 生 | |
| 34 | 初雪や心も白き老いの朝 | 旅 風 | |
| 35 | それぞれに子の去ぬ先の三日かな | 浩 風 | |
| 36 | 参道の綿菓子ねだる初詣 | 媛 香 | |
